2025年1月、待望のアニメ『Sakamoto Days』がNetflix独占配信で幕を開けました。しかし、その華々しいスタートとは裏腹に、アニメーションの品質を巡って原作ファンから大きな論争が巻き起こりました。
特に、「戦闘シーンのエネルギーが原作に比べて再現されていない」「全体的に色合いが明るすぎる」といった声が相次ぎ、YouTubeの予告編コメント欄では批判が殺到。中には、スタジオ側が否定的なコメントを削除しているのではないか、という疑惑まで浮上する事態となりました。ファンからは「作り直してほしい」といった過激な要求まで飛び出す始末です。
ところが、批判の嵐が吹き荒れる一方で、本作はNetflixで世界ランキング1位を獲得するという驚異的な快挙を達成。2025年前半だけで2440万回再生を記録し、そのポテンシャルの高さを見せつけました。そして、アニメエキスポ2025では、渡部正樹監督がファンの声に応え、パート2での色彩の成熟化を約束。同年7月に公開されたパート2は、「同じアニメとは思えない」ほど大幅に改善されたとファンから絶賛されたのです。
このジェットコースターのような展開に、海外のファンたちはどのように反応したのでしょうか?Redditや海外フォーラムに寄せられた声を見ていきましょう。
海外の反応
原作漫画の絵はとてもダイナミックなのに、アニメは…平坦に感じた。エネルギーが吸い取られたみたいだ。
The manga's art is so dynamic. The anime felt... flat. Like they sucked the energy out of it.
懸念に対処する代わりに否定的なコメントを削除?それはファンの信頼を築くやり方じゃない。
Deleting negative comments instead of addressing concerns? That's not how you build fan trust.
パート2ですべてが改善されたと言っていい。監督はちゃんと耳を傾けてくれた。尊敬するよ。
Part 2 fixed almost everything. The director actually listened. Respect.
批判があったにもかかわらず2400万回再生。原作がいかに素晴らしいかを示しているね。
24 million views despite the criticism. Goes to show the source material is that good.
日本のファンが最も厳しい批評家だった。彼らは良いアニメーションがどんなものかを知っているからね。
Japanese fans were the harshest critics. They know what good animation looks like.
『呪術廻戦』や『鬼滅の刃』と比べたら、確かに劣る。でも、観られないほどひどくはないよ。
Compared to Jujutsu Kaisen or Demon Slayer, yes it's weaker. But it's not unwatchable.
パート1が終わる前から「FMAブラザフッドみたいに作り直せ」って要望が出始めてた。インターネットって変わらないね。
The 'remake it like FMA Brotherhood' requests started before Part 1 even finished. Internet never changes.
TMSスタジオがフィードバックを認め、改善した。アニメ業界では実は珍しいことだよ。
Studio TMS acknowledged the feedback and improved. That's actually rare in the anime industry.
パート2とパート1は、まるで別のアニメを観ているようだ。改善は歴然としている。
Part 2 vs Part 1 is like watching two different shows. The improvement is noticeable.
Netflixがついにヒットアクションアニメを手に入れた。論争があったにせよ、新しい視聴者をこのジャンルに引き入れている。
Netflix finally has a hit action anime. Even with controversy, it's bringing new viewers to the genre.
漫画読者の期待が高すぎたんだ。アニメ化は常に原作とは違うものだからね。
The manga readers' expectations were too high. Anime adaptation is always different.
カラーグレーディングの不満はもっともだ。原作の絵には重みがあるのに、アニメはあまりに「明るすぎた」。
Color grading complaints are valid. The original art has weight, the anime looked too 'bright'.
Netflixで世界1位を獲得したんだ。Redditが文句を言っても、物言わぬ大多数は楽しんでいたんだよ。
World #1 on Netflix. The silent majority enjoyed it even if Reddit complained.
アニメエキスポでの改善発表は、彼らが気にかけている証拠だ。今後のシーズンに期待するよ。
Anime Expo announcement about improvements shows they care. Hopeful for future seasons.
韓国のファンも同じ問題に気づいていたよ。国際的なフィードバックがスタジオに届いて良かった。
Korean fans noticed the same issues. Good that international feedback reached the studio.
まとめ
『Sakamoto Days』アニメ化を巡る海外の反応は、初期の厳しい批判と、その後の劇的な改善への称賛という、まさに両極端に揺れ動きました。
パート1の品質に関する懸念は世界中のファン共通のものであり、特に原作のダイナミックな戦闘表現や独特の色使いへの期待の高さが伺えます。YouTubeでのコメント削除疑惑に対する不信感も、ファンがいかに作品に真剣であるかを示しています。しかし、その一方でNetflixでの世界的な成功は、原作漫画自体の持つ底知れぬ魅力と、アニメが新たな視聴者層を獲得したことを証明しました。これは、「批判があっても、結局多くの人が楽しんだ」という静かな大多数の存在を示唆しています。
そして何よりも印象的だったのは、渡部監督とTMSスタジオがファンの声に真摯に耳を傾け、パート2で目に見える形で品質を向上させたことです。「アニメ業界では珍しい」とまで言われるその対応は、世界中のファンから深い尊敬と信頼を獲得しました。パート1とパート2が「まるで別のアニメのようだ」と評されるほどの改善は、今後のアニメ制作における素晴らしい前例となるでしょう。『Sakamoto Days』は、批判を乗り越え、ファンの期待に応えることで、さらにその人気を確固たるものにしたと言えそうです。