【海外の反応】『攻殻機動隊』6話、素子に恋人がいたことに海外騒然 「歴代の映像化が唯一取らなかった要素だ」
本記事の見どころ
- 「歴代の映像化が唯一持っていかなかったのが、彼女の恋愛関係だ」——原作の未使用要素
- 「他の作品なら1クール丸ごとの筋にする内容を、この作品は“今日の一件”で片付ける」
- 「戦車戦、1995年の劇場版のラストの元ネタか?」→「その通り」
- 「身元調査した?」「私もした」——秘密機関同士の交際が特殊すぎる
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』第6話。海外掲示板Redditのスレッドは、一つの事実への驚きで埋まりました。草薙素子に恋人がいたのです。
背景:原作にあって、映像化が使ってこなかったもの
原作は士郎正宗の漫画(1989年連載開始)。アニメーション制作はサイエンスSARU、シリーズ構成・脚本は円城塔、キャラクターデザイン・総作画監督は半田修平です。
本作は押井守の劇場版(1995年)や神山健治の『STAND ALONE COMPLEX』(2002年)と比べて、原作漫画の別の側面を拾い上げる方針を取っています。今回、その最も明確な例が出ました。
海外の視聴者が指摘したのは、「歴代のどの翻案も持っていかなかった唯一の要素が、彼女の恋愛関係だ」という点でした。過去の映像化における素子は、哲学的な問いを抱える存在として描かれる一方、私生活の描写はほとんど与えられてきませんでした。
そこに数か月続いている恋人が登場します。しかも相手は公安1課の人間。互いに相手の身辺調査を済ませた上で交際しているという、この世界ならではの関係です。海外の視聴者が「秘密工作に関わっている者同士の交際は異常だ」と笑いつつ、「彼女に“定まった恋人”がいることは、キャラクターをかなり深めていると思う」と評価したのは、この描写が単なる意外性ではないと感じたからでしょう。
もう一点、今回海外が確認したのが、1995年の劇場版との関係でした。戦車との戦闘が、あの映画のクライマックスの元になった場面だという指摘です。同じ素材が異なる文脈で使われていくのを見る面白さが、この作品にはあります。
以下のコメントは Reddit / YouTube / X 等のスレッドから引用・翻訳しています。原文の意図を尊重しつつ、日本語として自然になるよう編集しています。
「歴代の映像化が唯一取らなかった要素」
素子の私生活が描かれたことへの驚きが集中しました。
興味深いことに、どの翻案も唯一持っていかなかったのが彼女の恋愛関係だ。彼女に気軽な相手と、定まった恋人がいるというのは、キャラクターをかなり深めていると思う。間違いなく彼女に似合っている。
素子に長期の恋人がいるというのは新鮮な捻りだ! 彼は公安1課の人間らしい。二人の関係は驚くほど健全に見える。義体技師以外の恋人なんて記憶にない。
「君の身辺調査を細かくやらせてもらった。かなり私的な部分まで。他意はない、いいかな?」/「気にしないで、私も同じことをしたから」/ 秘密工作に関わっている者同士の交際は本当に異常だ。
一回の話でこれ以上の驚きは受け止めきれない。しかもどちらがより衝撃的だったのかいまだに分からない——素子が男性と一緒にいることか、それとも本来の髪色ではない灰色の髪をしていることか。
そして、恋人といるときの柔らかく家庭的な一面と、仕事となったときの徹底した професионализм(プロ意識)の対比も良い。
自分にとっての捻りは、恋人が今回を生き延びたことだ。てっきりどこかで死ぬものと思っていた。
しかも素子が彼にナイフを投げたことも、公安1課との誤解も、二人の関係を終わらせなかったようだ。
彼は素子が標的だと知らなかった、という小さな補足を。彼女がそこにいるのを見て驚き、危険だと悟った瞬間に独断で動いた。
「他の作品なら1クール分の筋を、1話で片付ける」
この作品の情報密度が、今回も話題になりました。
他の作品なら、この話——二つの対テロ組織が対峙し、全身義体の主人公への復讐劇のためにメカ対メカの戦闘まで起きる——を1クール丸ごとの筋にするだろう。でもこの作品では「今日の一件」で終わる。
今のところ最も筋を追いやすい回だった。たまにはこうして肩の力を抜いて、単純な物語を楽しめるのは清々しい。
この回は、素子の身体が全て人工物であることを改めて突きつけてくる。全身義体だと「言われて」はいるけれど——
彼女の胴体が高性能の戦車砲を数発受けても残っているという事実が、なぜ彼女の死後に政府が身体を回収するのかを物語っている。
音楽はいつも見事なんだけど、今回は特に良かった。特に最後の銃撃戦のところ、あれは別格だった。
この作品がコメディ(バトーが救急車の運転手と口論する場面)と、今回のずっと深刻な本筋との間を、どれだけ軽やかに行き来するかが本当に好きだ。
バトーが、自分を助けようとしている救急車に向かって「邪魔だ」と怒鳴っているのが好きすぎるwww
「1995年の劇場版のラストの元ネタか?」
同じ素材が、異なる文脈で使われていく面白さです。
ちょっと質問なんだけど、あの戦車との戦いは1995年の映画の最後の場面の元になったのか? 前に出てきたゴミ収集人の場面と同じで、見覚えがある感じがした。
その通り、この戦車が映画の元ネタだし、『SAC』のある回の元にもなっている。
これが思考戦車との元の戦いだったのか。同じ部品が全く違う文脈で使われているのを見るのは実に面白い。素子が制服姿なのもそうだ。それと「この世界がそんなに嫌なら——」の台詞も。
「これじゃあB級刑事ドラマみたいだな」——トグサ、第6話。
大きいフチコマに吹き飛ばされた後のフチコマ「わあ!」
フチコマ「あいつに撃たれたけど、かっこよすぎて全然気にならない!」
公安1課長の顛末と、公安9課の立ち位置
組織同士の対立についても、冷静な整理が入りました。
彼に同情する気は全くないけれど、公安1課長は最初から最後まで完全に道化だった。テロリストに手玉に取られ、古い情報をもとに走り回り、挙句の果てに報いとして車に轢かれる。
エンドロール後の、あまり控えめとは言えないひき逃げを見る限り、ボーマが1課長の始末もつけたようだ。
その繋がりに気づいていなかった。ボーマは今回、見事なアシストを2本決めている。
そもそも公安9課という組織の本質が、法の枠外にあることだ。このシリーズは、政府を危うくし前首相を暗殺したとされるアメリカの外交官を草薙が始末するところから始まっている。
公安1課はテロリストと取引をして、公安9課の女王を暗殺ないし拉致しようとした。相応の報いだと思う。
扉越しに自分の息子を撃たせるとは。見事だ。
まとめ
歴代の映像化が拾ってこなかった原作の要素——素子の私生活が、ここで初めて描かれました。1クール分の題材を1話で畳む密度と、1995年の劇場版との素材の共有。この作品が何をやろうとしているのかが、また一段はっきりした回です。
📚この記事に出てくる英語表現(英語学習用)
drive home— はっきりと突きつける・実感させる
例: This episode really drives home that...
go rogue— 命令を離れて独断で動く
例: He immediately went rogue when he realized she was in danger.
to top it all off— 挙句の果てに
例: And, to top it all off, got run over by a car.
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