【海外の反応】『攻殻機動隊』8話、人形使いの誕生が描かれ海外唸る 「40年前の作家たちは、世界が根底から変わる寸前だと本気で思っていた」
本記事の見どころ
- 「40年前の作家たちが、技術的にも哲学的にも世界が一変する寸前だと書いていたのが興味深い」
- 「彼らはバイオ技術がもっと速く進むと想像し、純粋なデジタル技術の伸びを読み違えた」
- 「グリッチ状の血しぶきは、“検閲”が効果を足している初めての例だ」
- 「前回ソ連をヴォルガレナに変えたように、今回はイスラエルをゴラントル交易連合に変えている」
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』第8話。前回、押井守の1995年劇場版の原型となった人形使いが登場しました。今回は、その誕生の経緯が描かれます。
背景:1989年のSFが読み違えたもの
原作は士郎正宗の漫画(1989年連載開始)。アニメーション制作はサイエンスSARU、シリーズ構成・脚本は円城塔です。
当ブログでは第5話の記事で、この作品が抱える「愛すべきアナクロニズム」を扱いました。AIの発展はぞっとするほど正確に言い当てているのに、2029年にソ連が存在している——という時代のズレです。
今回、海外の視聴者はその読み違えの中身にまで踏み込みました。
「主な問題は、彼らがバイオ有機技術のほうが速く発展すると想像していたことだ。そして純粋なデジタル技術のほうが予想以上に速く伸びることを見落とした」
1980年代のSFが描いた未来では、身体の改造と機械化が先に来ることになっていました。実際に起きたのは逆で、身体はほとんど変わらないまま、情報技術だけが突出して進んだ。
そしてもう一つ、海外の視聴者が指摘したのが時代の空気でした。
「40年前、これほど多くの作家が『我々は技術的にも哲学的にも、世界が根底から変わる寸前にいる』という前提で書いていたのが興味深い」
もう一点、今回話題になったのが血しぶきの演出です。グリッチ状に処理された表現について、「“検閲”が効果を足している初めての例だ」という評価が出ました。
以下のコメントは Reddit / YouTube / X 等のスレッドから引用・翻訳しています。原文の意図を尊重しつつ、日本語として自然になるよう編集しています。
「彼らはバイオ技術の速度を読み違えた」
1980年代のSFが描いた未来と、実際に来た未来の差です。
40年前、これほど多くの作家が「我々は技術的にも哲学的にも、世界が根底から変わる転換の寸前にいる」という前提で書いていたのが興味深い。まるで我々が——
主な問題は、一般論として彼らがバイオ有機技術のほうが速く発展すると想像していたことだと思う。そして純粋なデジタル技術が予想以上に速く伸びることを見落とした。
プロジェクト2501が人形使いになっていく過程の回想は興味深かった。
この回で人形使いの誕生の背景をやってくれたのは良かった。エンドロールが流れ始めたとき、誰か——の背景を知っている人がいるか気になった。
この翻案を通じて、アニメオリジナルの場面をあちこちに散りばめて、原作の物語を細かく肉付けしているのが本当にありがたい。この作品がもうすぐ終わってしまうのが残念だ。
前回ソ連をヴォルガレナに変えたのと同じように、今回はイスラエルをゴラントル交易連合に変えている。
「“検閲”が効果を足している初めての例だ」
映像処理そのものが、演出として評価されました。
グリッチ状の血しぶきは、彼らが使ってきた中でも断然かっこいい視覚効果のひとつだ。ただ公安9課にとっては不運だったけれど。
グリッチ状の血しぶきは、「検閲」が効果を足しているのを見た初めての例だ。もし流血をそのまま見せていたら、あの切れ味は失われていたと思う。本当に本当にかっこいい。
公安6課の局長が言っていた通りだ。有名な暗殺者の密偵は使いづらい。
素子に関する映像と情報をメディアに流したのが、実は人形使いだった可能性はどれくらいあるだろう。素子が自分の経験したことを語りかけて途中でやめたのも——
バトーが素子を深いダイブから引き戻せたのは良かったけれど——
人形使いは死んだことになっているけれど、本当にそうでないことを願う。特に——を考えると。
まとめ
1980年代のSFが描いた未来は、身体の機械化が先に来るものでした。実際には身体はほとんど変わらず、情報技術だけが突出した——海外の視聴者が読み違えの中身にまで踏み込んだのが、今回の見どころです。血しぶきのグリッチ処理を「検閲が効果を足している」と評価する視点も鋭いところでした。
📚この記事に出てくる英語表現(英語学習用)
on the verge of ~— 〜の寸前にある
例: We were on the verge of a world changing shift.
flesh out— 肉付けする・具体化する
例: To flesh out the original story.
lose its snap— 切れ味を失う
例: I feel like it'd lose its snap.
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