【海外の反応】『天幕のジャードゥーガル』10話、トルイの死に海外が沈黙 「シタラは完全に手玉に取られていた」
本記事の見どころ
- 「シタラに必要だった挫折だった。手玉に取られたと気づいたときには、もう手遅れだった」
- 「本を取り戻し、トルイも死んだ。目標は達したはずなのに、その勝利は空っぽだ」
- 「ボラクチンは恐ろしい。助けられた直後にこれを組み立てて実行した」
- 「トルイを憎むことがどうしてもできない。兄のために身を捧げるあの表現は荘厳だった」
『天幕のジャードゥーガル』第10話。スレッドのupvoteは667。海外掲示板Redditでは、主人公シタラの「敗北」に評価が集中しました。
以下のコメントは Reddit / YouTube / X 等のスレッドから引用・翻訳しています。原文の意図を尊重しつつ、日本語として自然になるよう編集しています。
「シタラは完全に手玉に取られていた」
目的を達したはずの回が、敗北の回として受け止められました。
これはシタラにとって必要な挫折だった。自分が完全に手玉に取られていたと悟らねばならなかった。そして気づいたときには、もう手遅れだった。
トルイが死に、本が手に戻った。シタラは目標に到達したように見える。だがその勝利は空虚だ。彼女はボラクチンの策の中で、ただの駒でしかなかったのだから。それこそが本当に悔しい。
シタラは本を取り戻し、トルイは死んだ。だが彼女はそのどちらにも直接何もしていない。これはかなり悔しいはずだ。/ トレゲネがシタラの秘密を守り通したのは見事だった。
敵を知れ、ということだ。ボラクチンはトルイが自ら名乗り出ると知った上で、すべてを仕組んだ。しかも朦朧としたオゴデイでさえ、自分の突然の病が兄弟に手を伸ばすための策略だと薄々気づいていた。
ボラクチンはシタラを消したい、あるいは少なくとも大人しくさせたい、次の一手を打てないほど怯えさせたい。そのために、彼女が(表向き)望むものをすべて与えることができる。
素晴らしい回だった。トルイに安らかな眠りを。最後まで真の兄弟だった。/ ボラクチンは恐ろしい。ファティマに助けられた直後にこの策を組み立て、実行してみせた。
背景:この作品が扱っている「モンゴル秘史」の記述
原作はトマトスープ(KADOKAWA/青騎士)。13世紀のモンゴル帝国を舞台に、奴隷の少女シタラが知識を武器に宮廷へ食い込んでいく物語です。
今回描かれたトルイの死は、史料に記述があります。『元朝秘史(モンゴル秘史)』では、病に倒れた兄オゴデイを救うため、弟トルイが自ら身代わりとなる呪法を受け入れて死んだ、とされています。
本作はこの場面を、二通りに読めるように作りました。
一つは秘史の通り、兄への献身として。もう一つは、皇后ボラクチンが仕組んだ政治的な排除として。海外の視聴者はこの両義性を評価しています。
「この作品が、何が起きたのかの曖昧さを扱った点が好きだ。オゴデイの視点では、彼の見た幻はモンゴルの世界観の中で筋が通っている」
そして本作でもっとも重要なのは、シタラがこの結果に何も貢献していないという点です。目的は達成された。しかしそれは他人の策の副産物でした。海外の視聴者が「必要な挫折」と呼んだのは、この構造を指しています。
「トルイを憎むことができない」
死んだ人物への評価が、割れながらも高くなりました。
トルイを憎むことがどうしてもできない。それに、不死の領域で兄のために身を捧げるあの霊的な表現は、あまりに荘厳で、感嘆せざるを得なかった。
トルイは王者らしく逝った。
死してなお、これほどのオーラがある。どうやっているんだ。
「玉座のゲームに参加したなら、勝つか死ぬかだ」/ 『元朝秘史』が描くように、トルイが本当にオゴデイのために命を捧げたのだと思えたら良いのだが、現実には——
この作品が、何が起きたのかの曖昧さを扱ったのが good だった。オゴデイの視点では、彼の見た幻はモンゴルの世界観の中で筋が通っている。もっとも、装飾に影響された可能性もあるが。
ソルコクタニが本当に気の毒だ。彼女が(間接的に)オリジナルのファティマが殺された原因だとしても、夫を確かに愛していたし、夫も彼女を愛していた。トルイの最期の言葉は——
「ジャードゥーガルを見ながら全員の行動を道徳的に採点しようとしている人たちへ。これは誰が善人かの話ではなく、誰が自分の推しの戦争犯罪者かの話だ」
「あと2話しかないとは信じられない」
終盤に向けての反応です。
あと2話しかないとは信じられない。
シタラがトレゲネを救いに行ったのは良かった。彼女が無事だといい。ボラクチン皇后は、おそらく自分の身代わりをそろそろ始末しようとしているはずだから。
多くの人が、今回ファティマが泣いて悔しがった理由を誤解していると思う。彼女はトルイを自らの手で死に追いやれなかったことに苛立っているのではない。彼女が望んでいたのは——
正直に言うと、トルイのことは少し気の毒に思う。彼の第一印象がここまで悪くなければ、もっと気の毒に感じただろう。妻子のことはもっと気の毒だ。/ ボラクチン、見事な手並みだ。
グユクの声を花江夏樹が担当している!
まとめ
本は戻り、敵は死にました。それでも海外の視聴者はこの回を「シタラの敗北」と読んでいます。
結果は出た。ただし彼女は何もしていない。すべては別の人物の策の副産物でした。
目的を達成させながら主人公を負けさせる、という書き方がこの作品の強さです。
📚この記事に出てくる英語表現(英語学習用)
play (someone) like a fiddle— 意のままに手玉に取る
例: She was played like a fiddle.
humbling— 思い上がりを砕かれる経験・挫折
例: That was a necessary humbling.
go out like a champ— 見事な最期を遂げる
例: Tolui went out like a champ.
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