【海外の反応】『天幕のジャードゥーガル』最終回、オゴデイとシタラの論争に海外脱帽 「征服された側から見れば、それは征服者の傲慢でしかない」
本記事の見どころ
- 「だが征服された側の目から見れば、それは征服者の傲慢でしかない」
- 「オゴデイとシタラの場面は、この作品の主題と、各人物の視点の違いを見事に示している」
- 「彼女自身の『科学的』な主張も、オゴデイの説と同じくらい根拠のない理屈で、雄弁なだけの別の迷信だった」
- 「未来のファティマが、彼女にとって大切だった本を読み返す形で締めたのが実に映画的だった」
『天幕のジャードゥーガル』最終回。upvoteは1081。当ブログが今期追ってきた中で、この作品としては最大の反響になりました。
以下のコメントは Reddit / YouTube / X 等のスレッドから引用・翻訳しています。原文の意図を尊重しつつ、日本語として自然になるよう編集しています。
「征服された側から見れば、征服者の傲慢でしかない」
主人公と大ハーンの論争が、今回の中心でした。
だが征服された側の目から見れば、それは征服者の傲慢でしかない。
オゴデイとシタラの場面は、この作品の主題と、各登場人物の広く異なる視点を示す見事な例だ。オゴデイの説明のほうが——に近いことに注目してほしい。
彼の挑発は見事だった。彼女の激発を引き出すために何を言えばいいか、完全に分かっていた。要するに「君の言うそのアッラーとやらだが、本当に正しいと言い切れるのかね?」という調子だ。
しかも彼女自身の「科学に染まった」主張も、オゴデイの説と同じくらい根拠のない理屈だった。雄弁ではあっても、結局は別の迷信にすぎない。
そう、あの「それはただの迷信です!/ いや明らかに神がそう定めたのだ、全知の書にそう書いてある」というやり取りには笑った。
シタラがオゴデイに食ってかかるところは本当に緊張した。彼女は一切手加減しなかったし、しかも彼女は——/ 息子が現れたときにトレゲネが態度を切り替えるのが愛おしくて、必要な軽さだった。
背景:この作品が最後まで「どちらの側にも立たなかった」
原作はトマトスープ(KADOKAWA/青騎士)。13世紀のモンゴル帝国を舞台に、奴隷の少女シタラが知識を武器に宮廷へ食い込んでいく歴史ものです。アニメーション制作はScience SARU。
当ブログでは第3話から全話を追ってきました。第6話では「チンギス・カンの顔を一度も映さない演出が神がかっている」、第10話ではトルイの死と「シタラは完全に手玉に取られていた」、第11話では「この作品はシタラではなくボラクチンの物語だった」という結論が出ています。
最終回で描かれたのは、主人公と大ハーン・オゴデイの論争でした。
海外の視聴者がこの場面を高く評価したのは、どちらも正しくないように書かれているからです。
オゴデイは穏やかで開明的な統治者として、帝国のもとでの幸福を説きます。史実のオゴデイも、快活で人望があったと記録されており、それが後継者に選ばれた理由だとも言われます。
一方シタラは、科学的な根拠を持ち出して反論します。ところがその主張もまた、当時の知識水準では検証しようのない理屈でした。海外の視聴者は「雄弁なだけの別の迷信」と評しています。
そして、この構図を一言で刺したのが次の書き込みでした。
「だが征服された側の目から見れば、それは征服者の傲慢でしかない」
穏やかで理性的な征服者であっても、征服された側にとっては征服者です。作品はどちらの側にも決着をつけないまま終わりました。
終わり方についての受け止め
最終回は、未来のファティマが本を読み返す場面で締められます。海外の視聴者は「続きがあるか分からないまま章を閉じる、そういう終わり方だ」と受け取りました。
「Jaadugover(ジャードゥーガル終わり)」という造語が並び、今期最良の作品として挙げる声も複数出ています。
「今期最高の作品だった」
全体を振り返る書き込みが並びました。
今期最高のアニメだ。
1分目から完全に引き込まれた。この作品には本当に情熱が注ぎ込まれている。作画や声の演技だけの話ではなく、普段なら気づかれないような細部にまで——
未来のファティマが、彼女にとってあれほど大切だった本を読み返す形で締めたのが、実に映画的だった。/ 続きがもらえるか分からないまま章を閉じる、まさにそういう終わり方に感じられた。
史実のオゴデイは、実際に快活で人柄が良く、周囲から好かれていたと記述されている。おそらくそれが、父が彼を後継者に選んだ理由だろう。
正直、この作品で最も現実的な瞬間だった。
公式にジャードゥーガル終わりだ😔
まとめ
主人公と大ハーンの論争で終わりました。
海外の視聴者が評価したのは、どちらも正しくないように書かれている点です。穏やかで理性的な征服者も、征服された側にとっては征服者でしかない。
作品はどちらにも決着をつけないまま、未来のファティマが本を読み返す場面で幕を閉じました。
📚この記事に出てくる英語表現(英語学習用)
rage bait— 相手の怒りを引き出すための挑発
例: His rage bait of her was excellent.
go off at (someone)— 〜に食ってかかる・まくし立てる
例: Sitara really going off at Ogedei.
levity— 軽さ・和ませる要素
例: A much-needed bit of levity.
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