【海外の反応】『ヤニねこ』7話、大家さんの描き方に海外が感心 「普通なら嫌な奴として描かれる立場なのに、この人は住人を家族だと思っている」
本記事の見どころ
- 「大家という立場は普通、嫌な奴か搾取する側として描かれる。なのにこの人は住人を家族だと思っている」
- 「ヤク子が暗闇で一人泣いている場面は、ヤニ子が許した1分間だけ、正気を取り戻させた」
- 「仕込みが遠くにあるのに、回収がちゃんと効く。この作品のギャグ構成は本当に上手い」
- 「ヤニ子の部屋が汚すぎて、悪魔ですら逃げ出すのが笑える」
『ヤニねこ』第7話。海外掲示板Redditのスレッドで最も高い評価を集めたのは、笑いどころではなく登場人物の設計についてでした。
背景:「典型的な役柄」をずらす作品
原作は、荒井・みき郎・おさとうの3人からなるグループ「にゃんにゃんファクトリー」。Discordで交流していた描き手同士が、素性を隠してX(旧Twitter)に投稿を始めたのが出発点で、そこから『ヤングマガジン』での連載に至った作品です。アニメーション制作はバイブリーアニメーションスタジオ、監督は木村拓、脚本はあおしまたかし。
本作は、だらしない獣人たちの日常をカオスなギャグとして描く作品です。ただし海外の視聴者が繰り返し評価しているのは、その混沌の中にある人物設計の丁寧さでした。
今回それが最も明確に出たのが、大家です。
物語における「大家」という立場は、家賃を取り立て、住人を追い出す側として描かれるのが定番でしょう。ましてや本作の住人たちは、揃って生活が破綻しています。追い出す理由には事欠きません。
ところがこの作品の大家は、そうした住人たちを家族だと思っている。海外の視聴者が「普通なら嫌な奴か搾取する側になる立場なのに、この人は純粋に穏やかで受け入れる側の人間だ」と書いたのは、その型崩しへの評価です。
そしてもう一点、今回重く扱われたのがヤク子でした。暗闇で一人泣く場面、人間について漏らした問い、そして家族の事情。ギャグの合間に差し込まれるこの重さが、本作の構造です。
以下のコメントは Reddit / YouTube / X 等のスレッドから引用・翻訳しています。原文の意図を尊重しつつ、日本語として自然になるよう編集しています。
「普通なら嫌な奴になる立場なのに」——大家の描き方
型通りに描かれない人物設計が、高く評価されました。
大家という、普通なら住人にとって嫌な奴か搾取する側として描かれる立場のキャラクターが、この作品では純粋に穏やかで受け入れる側の人間で、しかも破綻した住人たちを家族だと思っているのが本当に好きだ。彼はたぶん——
あの漫画家の女性が、大家を助けに行く一番の仲間だった。
ヤニ子を首に手刀した分で仲間ポイントを少し失ったけれど、たばこを3箱置いていったことで取り返した。だからまだ仲間ランキングの上位にいる。
まあ公平に言えば、ヤニ子はたまにはあの扱いを受けて当然だ。回の冒頭で働いていたときの様子を見れば、彼女が歩く災害なのは明らかだから。
毎回どんどん良くなっている。今回も例外ではない。全部揃っていた——常軌を逸したギャグと、少し頭を使わせる小休止と。
完全に狂っている。大好きだ。
「ヤク子が一人で泣いている」——差し込まれる重さ
笑いの合間に、人間関係の傷が置かれました。
ヤク子が暗闇で一人すすり泣いている場面は、ヤニ子がそれを許した確かな1分間だけ、こちらを正気に戻させた。それにしてもヤニ子の身も蓋もない批評は一日中聞いていられるwww
自分だけではないはずだ。彼女が部屋で一人泣いているのを見たら、大半の人は「大丈夫だよ」と伝えたくなると思う。
ヤク子は今日は良い日ではなかったな。ボードゲームの回で示唆されていたけれど、彼女は本当に人間を羨んでいる。それが家族の事情とどう関係しているのか気になる。
ヤク子の人間についての問いを踏まえると、彼女の家族のあちら側は獣人にあまり同情的ではないのだろう。服役していたことについても大目に見てもらえるとは思えないし、たぶん家族そのものがひどい。
あの場面から自分が推測したのは、ヤク子がしばらく実家に帰っておらず、その間に祖父が亡くなったということだ。「なぜ人間はこんなに早く死ぬのか」と尋ねていたのかもしれない。獣人はずっと長生きして——
ヤニ子は誰に対しても本当に冷たい。ヤク子が部屋で精神的に崩れていても、まるで気にしない。/ それこそ典型的な猫の行動だ。猫好きとして言うが、こちらが取り乱していても大抵気にしない。
イモ子があの男を思い切り殴ったことで、自分の中でのベストガールポイントがかなり上がったwww
「仕込みが遠いのに回収が効く」——ギャグの構造
笑いの組み立て方そのものが評価されました。
この作品は、ときどき仕込みをはるか手前に置くのに、それでも回収がちゃんと効く。ヤニ子が工業清掃の仕事に就いて、たばこを吸うなと言われる場面がまさにそれだ。
目隠しをして防護服を着せるくらいなら、作業前に作業員のライターを探すと思うんだけどな。
ヤニねこのことだから、たぶん胃の中に入れて持ち込んだんだろう。
清掃作業をする猫娘たちが目隠しをされているのを見て、政府の秘密施設か違法な兵器庫にでも連れて行かれるのかと思った。
ヤニねこの部屋が汚すぎて、悪魔でさえ逃げ出したのには笑った。
「ケモの手」という会社名は、たぶん「猫の手」——「猫の手も借りたい」という慣用句の短縮形——をもじったものだと思う。あの言い回しは「忙しすぎてどんな手でも借りたい」という意味だ。
字幕の組版と、OPのMV公開
作品外の情報も、視聴者同士で共有されていました。
念のため共有しておくと、Netflixの字幕の組版がひどいと感じている人は、Ani-one Asiaの公式YouTubeチャンネルで観られる。あちらの字幕はしっかり作られている。
ところで、OP曲を演奏しているバンドがMVを公開したばかりだ。本当に素晴らしい出来だ。
まだ見ていない人へ。忘れらんねえよが、実写版を含むオープニングの公式MVを公開している。
アニメや漫画で、獣人の毛を剃って、本来なら人間の耳がある場所を見せた作品を見たのは、たぶんこれが初めてだ。
大抵の問題は、自分たちが思っているほど大したことではない。/ ……いや、これは。
まとめ
大家という立場を、型通りの嫌われ役ではなく「破綻した住人たちを家族と見なす人」として描く。カオスなギャグの下に、こうした人物設計の丁寧さがある——海外がこの作品を評価しているのは、そこです。ヤク子の孤独が差し込まれる緩急も含めて、密度の高い回でした。
📚この記事に出てくる英語表現(英語学習用)
homie— (スラング)気の置けない仲間・良いやつ
例: The realest homie for helping out the landlord.
sobering— (浮かれた気分から)我に返らせる・厳粛にさせる
例: That scene was sobering.
cut (someone) a break— 大目に見る・手加減する
例: They're not gonna cut her a break.
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